SaaSという大きな流れ

これからは殆ど全てのソフトウェアはWeb上でオンデマンドで提供される形になっていくでしょう。一般にはSaaSという言葉で言われるこの話ですが、この流れは流行というレベルではなく、ソフトウェアの歴史上、無視できないとても大きな流れです。GoogleGoogle AppsSalesforceなどは、近未来を先取りした形で実現しています。

ネットワークが十分早くなれば、ソフトウェアがローカルにあるか、ネットワーク上にあるのかというのも、大して気にならなくなってくるでしょう。そうなると、殆どのユーザーにとっては、データをバックアップしてくれたり、パッチを勝手にあててくれたり、ということのメリットのほうが大きくなります。

サービス開発においては、データが一箇所に集まるため、セキュリティと信頼性に対する要求は、クライアントでのアプリより高まっていくでしょう。そして、ユーザーを増やすためにサービスをスケールさせるためのミドルが極めて重要になり、そのインフラを作れるかどうかというのが、SaaSをリードする企業の生命線を分ける重要な点になってくると思います。

と、iPhone上でGoogle Mapsが動いているのを見て、しみじみ思っていたのでした。本当の常時接続が可能になり、誰もが常時ネットにつながっているという状態になったら、ネットワーク上から使わないアプリは、価値がなくなってしまいますよね。