ソフトウェアへの理解度から考えるGoogleの強さ

Google, Yahoo, Ebay, Microsoft の中では、Googleは頭一つ飛び出てるとかいうレベルじゃなくて飛びぬけすぎてしまっている感じがします。Googleとその他の企業ではソフトウェアへの理解度に差がありすぎるように思えるからです。

このソフトウェアの理解度の差が、プラットフォーム戦略と企業の形態に現れているように思えます。

プラットフォーム戦略の差

Googleは自前でサービスを統合してプラットフォームを構築しようとしていますが、YahooやEbayでは企業の買収でサービスを統合しプラットフォームを構築しようとしています。

OSを自前で作ろうとしている企業と、OSを作るのに部品を買い集めている企業には大きな差があります。OSレベルでのアーキテクチャの統一は、部品を買い集めて作るというのでは到底実現することは難しいです。カーネルの出来の差が、新しいサービスを生み出す際に極めて大きな差になっていくように思えます。

企業の形態の差

ソフトウェアに対する理解度の差は、採用のプロセスから、開発のプロセス、組織の構造にまで影響しているように思えます。

Googleでは、OSS開発の仕組みを企業の仕組みにまで昇華させ、全てのソフトウェアを内製しています。一方、他の企業では 買収 or 外注による開発を進めています。採用においても、HackerがHackerを雇うGoogleと人事部門が人を雇う企業とでは大きな差があります。これは、新規サービスの開発速度とサービスのアイデアの質に大きな差をもたらし、その差は開く一方になっていくのではないかと思います。