シリコンバレーでのベンチャー企業の分散開発方法
今いるベンチャーでは、開発者はオフィスには殆ど来ることがなく、完全に分散開発をしています。これには少し驚きました。分散開発が上手くいく理由は使っている開発ツールにその秘密があります。
どのような開発ツールを用いて、どのように分散開発を進めているのかについて、簡単に説明します。
使用しているツール群は、
* IRC
* Wiki
* screen
です。
どのように開発をするかというのを簡単に書くと、
* Wikiに開発項目(Story)を書き、開発者間で開発タスクの共有をし、
* Storyをscreenのセッション共有をしながらペア開発を行い、
* Skypeで話をしながら開発チーム(国際化チーム)でタスクの実装上の問題を議論し、
* チームで解決できない問題が発生した場合は、IRCで他のチームと連携しながら話をする
という感じです。
どれをとっても面白いのですが、特にWikiの使い方はかなりユニークで面白いです。
開発項目上の問題などは全てWikiに記述し、開発者はWikiのRSSをWatchしながら、
開発者間でコミュニケーションを行います。普通の企業であればメールでやりとり
するところを、殆どがWikiを解してコミュニケーションが行われるのです。
このコミュニケーション方法の利点は、コミュニケーションを解して行われる情報が、
構造化されてWiki上に記録されていく点です。メールのように流れてしまうことがありません。
また、メールの内容をWikiにコピーしたりという無駄も発生しません。
これはなかなか興味深い使い方だなぁと思っています。
また、Wikiは、Vimから更新できるようになっているところが面白く、Wikiで開発計画を
立てるときには、ScreenでSessionを共有し、Vimで編集した結果を全員で見ながら
計画をたてていきます。これもなかなか面白い使い方です。
このようにツールを駆使して開発することで、遠隔でも生産性を落とすことなく開発ができています。