シリコンバレーベンチャーのAgileな開発プロセスについて

今いるベンチャーは、XPとScrumを組み合わせたような開発プロセスを持っています。どのような開発プロセスで開発しているのかを説明します。Wikiを上手く開発プロセスに組み込んでいるので、Wikiの使い方も簡単に紹介します。

プロジェクト開始時には、プロジェクトのWikiページを作成します。Projectは複数のPhaseから構成されます。大体、Phaseの単位は3週間から1ヶ月です。Phaseでは複数のStoryを実現します。Phaseは複数のIteration(1週間単位)から構成されます。Phaseの開始時期には、どのStoryを実現するかを話し合います。難易度の高いもの、顧客のプライオリティの高いものから実現していきます。

Iterationは1週間で、その1週間の中でできるStoryを幾つかそのIteration内で実現していきます。Iterationの開始時期には、IterationのページをWikiにつくりどのStoryを実現するかを話しあいます。そして、Storyを細かくタスクに分解し、タスクのOwnerを決定していきます。最終的に、Iterationのページには、細かい作業計画が立てられます。各Storyは1つのWikiページになり、各Storyの実現中に問題が発生したら、その問題は各StoryのWikiページに書いていきます。

Storyは複数のタスクから構成されます。Storyと、顧客から見て価値のある機能単位を表します。Storyは1pt(3h程度)の単位で見積もられ、1週間以内にできる単位で記述されます。

Taskは時間単位で見積もり、実際にかかった作業とを見積もっていきます。これは、Iterationのページに記述していきます。

Iteration中は、毎日Standup meetingを15分から30分程度行います。Wikiに記述している問題になっていることを話あい、誰がどのようにペアを組んで解決していくかを話あいます。ペアプログラミングはScreenのセッション共有を用いて行っていきます。

Iterationの終了時期には、Retrospectiveを行います。このIterationで何がよかったか、何が悪かったかを話し合い、次回のIterationにつなげます。記録は全てWikiに記述していきます。