ソフトウェアの国際化をするための前提条件

国際化をするためには、ソフトウェアのつくりが国際化を意識した作りになっていないといけません。ここでは、国際化を行うための前提条件として、3つの重要なポイントについて書いてみます。

  • ロジックとビューが分離されていること
    • これが行われていないとビューの国際化が行えません。このようなつくりになっていない場合には、ビューとロジックをテンプレートエンジンを用いて分離することが重要になります。
  • ビューの構造とスタイルが分離されていること
    • HTMLとCSSが綺麗に分離されていないと、スタイルの国際化が行えません。そうすると、言語毎の微妙なレイアウトの調整ができなくなります。HTMLとCSSに分離をすることが重要です。
  • 文字データの入出力をUTF8で統一すること
    • 入出力にさまざまなエンコーディングを使っていると、どこで文字化けをするのかを調べるのはかなり時間が掛かってしまいます。もちろん、UTF-8に統一すれば全ての問題が解決できるかといえば全くそうではないのですが。UTF-8に統一しておけば、文字化け問題に悩まされる可能性が減ります。

このような条件が揃い始めて、国際化を行うことができます。上記のように綺麗にアプリケーションが作られていれば国際化は大分しやすくなりますが、そうなっていないと国際化そのものが困難です。

アプリケーションの国際化は後付では難しく、開発初期から上記のことを意識した開発が必要になります。アプリケーションの国際化を考えられている方は、参考にしてみてください。