Web2.0時代のP2Pの利用方法

サービスのAPIを介してサービスが連携しあっていく世界が実現されるのも遠くはないと思いますが、実現するには技術的な壁が幾つかあると思います。

その一つはネットワークによる遅延だと思います。Webを介してサービスが連携すれば、そこにはネットワークが存在することになります。連携すればするほど遅延が発生することになるので、これだとサービスの連携の恩恵はあまり得られないように思えます。

従って、データの転送量が多い場合には、極力ネットワークを介さずに連携を実現する必要があるように思えます。ネットワークを介さないようにするためには、サービスで公開するデータを事前にクライアントに持たせておく必要があります。

これを実現するためには、P2Pを使うというのが一つの解になるのではないかと思います。

P2Pを使う以外にも、サービス提供者などがキャッシングサーバーを用意するという案もあるかとは思います。力技でキャッシングのサーバーを用意するというのも、コストが下がった今なら実現可能かもしれません。ですが、このソリューションは無限にノードが増えていくインターネットのモデルとは適合しないと思っています。

だからこそ、P2Pによるデータの分散キャッシュ技術はWeb2時代に求められるテクノロジなのではないかと思っています。

# Googleが画像管理ソフトをクライアントに配布したのには、それなりの理由があるように思えます。色々と勘ぐってしまうわけですが、Googleの動向Watchは近未来に直接繋がっていくので注目ですね。